「出来ないからって練習しなかったらバレエなんて出来るわけないわ」
教室をして生徒さんたちとの触れ合いの中では、心に残る言葉とも出会います。
私の中で衝撃の言葉を「名言」として更衣室に貼り出しています。
それを読んでも「何てことない言葉だわ…」と思う人がほとんどでしょう。
でも、これは幼い子が!!
独りでに!!
バレエを通して得た価値観なのです。
そこが素晴らしいところなんです。
名言2
今年の2月、クラスの一人が初めてやる内容に怖気づき?? 固まってしまいました。
拒否モードになってやろうとしませんでした。
その姿勢に、名言2発言者となった子は言いました。
(小学2年生)
「出来ないからって練習しなかったら、バレエなんて出来るわけないわっ」
呆れかえったような口調で繰り返し言いました。
何言ってんだ!? わけわからん!!って感じでしょうか…。
バレエをやるのは難しいんです。
思っているよりもずっと。
天才は別として、なかなか出来ないものなのです。
理解するたけでも大変。
わかっても身体はそのように動かせません。
リハビリ状態です。
すぐに出来なくて当たり前。
上手く出来なくて当たり前。
理解しようとすること。
やってみること。
まずはチャレンジ精神で踏み出すことが必要です。
この子も、わからなくて混乱したり、出来なくて困ったり…。
苦労して来たんです。
泣いたこともあります。
お稽古場を出てから泣いたことはもっとあるのでしょう。
それでもやり続けてきた。
まだまだ幼い心で、そんな風に思ってやって来てくれたんだと。
サラッと言ってのる、その言葉と姿に、私は大ビックリしました。
大感動したのでした。
コロナの影響はここにも
コロナで出る舞台が延期になりました。
せっかく出ようと思っていたのに。
3回の延期の末、次になります。
その本番だと、前回から2年半も空くことになります…。
「たら、れば、なし」
でも、もし出れていたなら…。
休講になっていなければ…。
そりゃあ今とは違っていたでしょう。
もっともっと上達していたに違いない!!
休講しなければいけなかった期間、オンラインレッスンも数回受けてくれました。
自宅での練習はしにくい。
オンラインでやれることに制限もある。
聞こえにくい。
見づらい。
分りにくい。
けれどその分、より頭も使ったハズ。
そしてそれも良い経験です。
上級生たちは、オンラインでさえ週に3回も4回も受けていました。
緊急事態宣言の合間に開催された舞台にも出演しました。
「歩みを止めなかった」
「止めさせなかった」
益々意欲を持ってくれて、レベルアップもしてくれています。
この子は、今月進級しました。
先輩たちとは、年齢が1つ2つ3つと変わると言えば変わるが、大して変わらない。
でも、今までこなしたレッスン回数、日頃のレッスン数、今まで出た舞台の数。
数だけを考えても2倍3倍の違いがあります。
進級しても辛い事が多いかもしれないけれど「名言2」の心意気で頑張ってくれることを期待しています!!